Cinema Life Career

映画紹介を中心に、仕事観やキャリアについてなど、世界観や見えていること、日常の中で感じていることを徒然なるままに綴っていきます。

【映画】真白の恋 〜普通とは何か〜

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恋をした真白は、「普通」の女の子でした。

「好き」とは、「愛すること」とは、どういう感情なんだろう、どういうことなんだろうと、最近ゆるっと考えることが増えた(気持ち悪くてすみません笑)ときに、この作品が上映されていることを知り鑑賞。

どっぷりと純粋な恋、人を好きになることに浸れたし、期待以上の作品で私的にはとてもよかった。

軽度の知的障害を持った可愛らしい女性渋谷真白(佐藤みゆき)の初恋と真白の周りの人たちの温かさが滲み出ている物語。

真白は兄(杉浦文紀)の結婚式で東京から来た1人の男性油井景一(福地祐介)と出会う。
油井はカメラマンで、真白は写真が嫌いな女性だったが、真白は油井にカメラを教わるごとに、ハマっていく。

好きな人の好きなことを好きになり、どんどん親しくなっていき、会うたびに真白が油井のことを好きになっていくのがわかって、見ていて本当に微笑ましい。
真白が純粋すぎて、素直すぎて、本当に可愛らしかった。
全然知的障害を持った女性には見えない。

物語が進みにつれて深みも出てくる。
真白の周りの人々からの見られ方、家族からの見られ方、いとこ雪菜(岩井堂聖子)からの見られ方、油井からの見られ方。
それぞれ違うが、みんな悪気があるわけでもなく、理解できなくもない。

でも本当に普通の人と障害者の違いってなんだろうと思った。
油井や雪菜が放った言葉が脳裏に焼きつき、離れない。

障害者は普通ではないのか?
普通に人を好きになって、恋愛したらいけないのか?
そんなことはないはず。

家族だからこそ心配するのはわかるが、外の世界を見せずに、家に閉じ込めておくことが、正解ではないはず。
それは大人(親)のエゴだ。
親も親でそこは乗り越えないといけない葛藤だと思った。

確かに外の世界は、しんどいことや辛いことや苦しいことがたくさんあるが、そこでの歩みや生活が真白自身の成長にも繋がると感じた。
自分の人生を自分で歩めないことはやりきれないと思う。

それにしても本当に良作だった。
人が人を好きになることの尊さとかわいらしさ。
それからの成長。
家族と周りの人たちの方向は違えど、真白を想う気持ちとそれが反映されている行動。

素敵な映画でした。
カメラを趣味にしたくなるし、無性に旅に出たくなる。

キャストはほとんどが知らない人でしたが、全員本当によかった。
後に調べてわかったんですが、真白役の佐藤みゆきさん、32歳だったんですね。
全然若く見えた。

そしてまた、行ってみたいロケ地(富山県立山町)が一つ増えました。
立山も登りたい。