Cinema Life Career

映画紹介を中心に、仕事観やキャリアについてなど、世界観や見えていること、日常の中で感じていることを徒然なるままに綴っていきます。

【ドラマ】カルテット 〜不器用な大人たちが織りなす愛しい物語〜

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2017年、これを超えるドラマはおそらく出て来ないと思う。
もちろん今クール1で逃げ恥よりもハマったし、色んなことをぐるぐると考えたドラマだった。

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巻夫婦はなぜ、壊れてしまったのか。
好きなはずなのに、それで結婚したはずなのに…

夫婦関係でも意外と脆い。
結局は他人と他人。
人と人の関わりの難しさを感じた。

何気ない会話ややりとりの中に密かに溝ができていき、どんどん距離が離れていく。
一度心が離れてしまうと取り戻すのは難しい。氷山の一角。
その人のことを理解しているつもりでも、受け入れているつもりでも、それがどれだけ難しく、時間がかかることか…。
一緒にいることがしんどいと思い始めて、それにより相槌を無理矢理にしてしまうようになってくると終わり。

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最終回の1つ前の回。

ついていい嘘とついてはいけない嘘がある。
真紀さんがついた嘘はついてもいい嘘。
目を背けたい過去なんて誰にでも一つはあるもの。
思い出したくもない過去。

急に過去を暴かれたすずめちゃん、別府さん、家森さん…過去なんて関係なく、今の真紀さんを目一杯受け入れている姿がとても素敵だった。
みんな信じてた!
全員のカルテットが好きという想いが溢れ出ている回だった。

すずめちゃんの言葉一つ一つが、全員が思っていることの代弁のようで最高でした。
そう、過去なんてどうでもよくて、今をどう生きているか、誰と生きているか、が大事。

真紀さんが行っちゃった後の…
3人のカットが切なかった。
3人分の料理を作るすずめちゃんが切なかった。
ラジオを切ってという真紀さんが切なかった。

また、死に物狂いで平穏をとった真紀さんのことを知って落胆、後悔する幹夫が切なかった。
そして何より、カルテットが終わってしまう寂しさ。
この4人の空気感とかやりとりとか、本当にずっと見ていたかったなー。

実質、(カルテットとしては)昨日で終わっちゃったよね…。
一歩一歩みんなが「ちゃんとした」大人になろうとしている。
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そして最終回。

4人の演奏で初めて泣けました。
自然と涙が出てきた。
様々な苦悩を乗り越えて、手紙で聞いた人にあんなことを言われて、それでもなお、4人で演奏することに誇りと楽しさを、そしていつまでも夢を捨てずに持ち続けて演奏し続ける。
それだけでもう感動しました。

別府さんの言葉で、家森さんもすずめちゃんも異常になったって言葉があったと思うけど、世間一般やと逆なんですよね。
家森さんが働くようになるのも、すずめちゃんが資格のために勉強するようになるのも、世間一般ならアマチュアで演奏しているよりもよしとされる傾向にある。
でも自分らしくはないし、自分に正直じゃない。

カルテットが伝えたかったことの1つとして、
何でみんなやりたいことをしなくなるんだろう、何でみんな大人になっていくんだろう、それがよしとされるんだろう。
逆に好きなことをやり続ける人が何で受け入れられないんだろう。
彼らはおかしくなくて、それでいいんだよ、本当はそれも受け入れられるべきなんだよ。
生き方や幸せは、「みんな違ってみんなでいい」でよくない?
みたいなことがあったような気がする。

手紙。
煙のくせに何でやってるんだろうという言葉。
世の中の多数派は、こんな人たち。
それが最後の演奏に来ていたお客様を見てもわかる。
でも好きなことを好きな人とやることに果たして理由なんているのか。
自分のために、自分たちが楽しむために、またあわよくば立ち止まって聞いてくれる人を楽しませるために、何か感じ取ってくれる人のために、好きなことをずっとやり続けることに理由なんていらない。
やりたいからやる、でいいじゃんっていう当たり前のことに気づかせてくれたドラマ。

毎回ユーモアのある始まり方もよかったし、色んな人が共存して受け入れられる生き方と幸せの多様性(ダイバーシティ)が肯定されているのを感じれたのもよかった。
いちいちみぞみぞさせられて細部までおもしろかった!

果たしてこんな4人がドラマでなく現実にいたらどうだろう。
ここまでみんなが受け入れていたか、と考えたらおそらくNOじゃないか。

好きなことを好きな人とアマチュアでもいいからやり続ける人にスポットを当て、愛おしい存在に作り上げた脚本とキャストが素晴らしすぎました。
この4人ずっと見ていたい。笑(何回目w)

いやでも、こういう風に受け入れられるべきなんですよ本当は、というのは切に伝え続けたい。
そして自分も好きなことをして、他者を喜ばせたい。
今は今の仕事と書くことと場を作ることで。
将来はもっと大きいビジネスや脚本にもチャレンジしたいなーなんて妄想w

本当に素敵な作品をありがとうございました。
カルテットロス(カルロス)です。笑

よくよくおとなの掟をちゃんと聴くと、本作の流れ、特に日常の負の部分というか、出せない、言いたいけど言えない部分、社会の縮図みたいなものを短く上手にまとめられているようで、すごい。

そう人生は長い 世界は広い
自由を手にした僕らはグレー
幸福になって不幸になって慌ただしい
胸の裡だけが騒ぐ おとなは秘密を守る

「おとな」をひらがなにしているのも意味深。
時間あるときに一話からもっとゆっくり考えながら観たい。

 

また思い出してみぞみぞ。

結局この時期になってもやはりカルテット以上のドラマはまだ出てきていない。