Cinema Life Career

映画紹介を中心に、仕事観やキャリアについてなど、世界観や見えていること、日常の中で感じていることを徒然なるままに綴っていきます。

【映画】アイネクライネナハトムジーク 〜あの時、あの場所で出会ったのが君で本当に良かった〜

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アイネクライネナハトムジーク

あの時、あの場所で出会ったのが君で本当に良かった。

めっちゃよかった。
何気ない日常なのに、だからこそわりと深く入ってきた作品で、途中くらいから泣いて止んでの繰り返し。

 

凪のお暇、横道世之介舟を編む辺りが好きな方は好きなんちゃうかなーと。
あと、愛がなんだ観て辛いと思ったりじゃあどうしたらいいんだともやもやした方は、愛がなんだのその後の足りない部分のヒントが、それをも糧になるという(人と人が出会うことに対しての)希望も交えて、本作には描かれてると思いました。

出会いを軸に、人と人が予期せぬ形で繋がっていき、各々の物語がよい方向にじんわりと進んでいく。
まさに一つ一つの関係の中で、点と点がだんだんと繋がって線になっていく感じ。
よく世間狭いと言われると思うけど、それを丁寧に物語にしていくとこんなにも綺麗で感動できるんだなーと思った。

そんなこと意識もしてなかった。
世間が狭いと感じれることって意外と凄いことなんだって。
何気ない日常の積み重ねってこんなに尊いことなんだって。

出会いはきっかけでしかなく、深めていくのも広げていくのもその人たち次第で、深めたり広めていくことにより、人生がよき方向に変わっていくことがあり、その出会いが結果的に「あの時、あの場所で出会えたのが君で良かった」になる。

 

人が変わることのきっかけには、新たな出会いがある。
その出会いはモノコトヒト情報など色々あるだろうが、人との出会いがやっぱり大きい。
価値観が広がったり変わることもあれば、自分の感情の揺れ動きやどんなときにどう思いどう感じるのか、が更新されていき、それにより新たな気づきを得られ、その積み重ねが人生を豊かにしていく。

その出会いにも取捨選択をしているのが人間であるが、本作では各々が捨てられない人、一緒になりたいかけがえのない人とどのように関わっていくか…その関わり方と関わる上で簡単なようで難しい複雑かつ普遍的な人間模様(言いたいのに言えない、素直になれない)が、今泉監督らしく丁寧かつ緻密に描かれているので、物凄く感情移入できるし、心動かされる。

少し自分と重ねてみたり、これは経験したことないけどなんか気持ちはわかるかもしれないみたいなことの連鎖で、些細な日常に対しての共感があり、そこに対してエールを送ってくれているようにすら感じる。

そして、過去の後悔すらも何か肯定してくれてるような感じがあり、それそのものも今の自分になる上で大切な選択であり経験だったんだと今を作ってる全ての事象を、肯定的に包み込んでくれる優しさがある。

 

そこにあのラストで各々の物語における行動が伏線となっていて、全てがよい方向に回収されていき、とてつもなく幸せな気分に浸れ、物凄くすっきりと前向きに劇場を離れることができた。余韻が凄い!

愛がなんだでは、出会いをきっかけに依存関係に陥る危うさを描きながら、本作では出会いをきっかけに人が変わりよい意味で前進していく尊さを描く。

でもどちらにも共通して感じたことは下記。

・遅かれ早かれ、出会いにより人は色んなことを知り、考えることができ、良くも悪くも変わっていけるということ。
・仮に悪くもの場合でも、時間が経ってゆっくり考えることで、その出会いすらも、人生をよくしていく糧になったり、よい思い出となったり、よい方向に物事を進めていくことができる希望になる可能性があるということ。
・で、それが結局(恋愛関係を始めとした)良質な繋がりに転化していく可能性があるということ。

その尊さに気づくことができるのは、何も出会ってすぐであるとかずっと一緒にいるときだとは限らない。
離れてわかるものもある。
でも出会わないと何も始まらないし変わらないし当然わからない。

出会いをこんなにも多方面から色んな世代を繋ぎ、影響を与えるものとして、立場状況世代を加味した上で、それぞれに合わせた物語として愛おしく、微笑ましく描き切っている作品はそうない。

そこにはじんわりと心動かされることがたくさんあり、だからあんなに泣けたんだろうなーと思った。

今鑑賞できてよかった。
本当に素敵な作品だった。

P.S.
キャストみんな凄くよかった。

三浦春馬は細かい機敏や横道世之介感のある微笑ましい空気の読めなさを感じさせる演技が上手すぎて、さすがだなーと。
それ以外には特に原田泰造矢本悠馬恒松祐里萩原利久がらしさ全開で(味が出ていて)よかった!
‪それにしても同じ年に『愛がなんだ』と『アイネクライネナハトムジーク』という出会いからの物語の行く末は対極だけど、結局本質は(早かれ遅かれ)同じことが表現されている映画が、同じ監督から出てくるってのがもう凄すぎて!

 

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